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増築について

May 14, 2016

木造住宅は増築がしやすい構造です。骨組みを作っているのが木なので、古くから木造住宅は大工さんによって簡単に増築がおこなわれてきました。

 

2階を増築するのも1階の梁を補強するなどすれば、使用してもなんの不安も不便もなくカタチとしては成り立ってしまいます。そのためこれまでは大工さんも気軽に施主の要望を受け入れ、耐震性などあまり細かなことは顧みず増築を行ってきた部分がありました。

 

しかし、実はそれほど簡単なことではありません。現在の建築基準法では増築する面積が元の面積の1/2を超える場合は現行の基準にすべて適合させる必要があるとされています。また、1/2を超えない場合でも増築する部分が元の部分と構造的に一体となっている場合は建物全体の耐力壁の釣り合い等を適合させる必要が有ります。

 

現行の基準にすべて適合させるとなると平成12年以前の建物では柱と土台や梁との接合部や筋交いの接合に金物を入れる必要があるなど、既存部分を相当解体しないと出来ない場合が多く、昭和56年以前に建てられた建物となると、全体にわたって解体して筋交い等の補強や金物をいれる、基礎を補強するなど建て替えた方がいいと思うほどになってしまいます。

1/2を超えない場合でも既存の筋交い等の耐力壁を調査して、足りない場合は追加する必要が有るなど、既存部分に手を加えないといけない場合も出てきます。

 

増築するというのは、面積を増やすことなので、それに従って建物重量がふえ、建物の表面積が増えることになります。そのため地震時の揺れや台風などの風に対して負担が増えることになるので、筋交い等の耐力壁を増やさないといけないというわけです。

 

今回の熊本地震でも多くの建物が損壊しました。震度7クラスの地震だと例え補強していても損傷を受ける場合もあります。現行の基準は損傷はしても倒壊して人命まで奪われることがないことが前提として作られています。

 

今回の地震で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。また一日も早い復興をお祈りいたします。

 

日本はどこでも今回のような地震が起こる可能性があります。ですので増築する場合は相当注意を払って慎重に行う必要が有るとともに、新築の時から増築の可能性を考えて耐震性を高めておくことも必要ではないかと思うこの頃です。

 

下の写真今回の記事と特に関係ありません。木造住宅の骨組みをイメージしたものです