増築について
木造住宅は増築がしやすい構造です。骨組みを作っているのが木なので、古くから木造住宅は大工さんによって簡単に増築がおこなわれてきました。 2階を増築するのも1階の梁を補強するなどすれば、使用してもなんの不安も不便もなくカタチとしては成り立ってしまいます。そのためこれまでは大工さんも気軽に施主の要望を受け入れ、耐震性などあまり細かなことは顧みず増築を行ってきた部分がありました。 しかし、実はそれほど簡単なことではありません。現在の建築基準法では増築する面積が元の面積の1/2を超える場合は現行の基準にすべて適合させる必要があるとされています。また、1/2を超えない場合でも増築する部分が元の部分と構造的に一体となっている場合は建物全体の耐力壁の釣り合い等を適合させる必要が有ります。 現行の基準にすべて適合させるとなると平成12年以前の建物では柱と土台や梁との接合部や筋交いの接合に金物を入れる必要があるなど、既存部分を相当解体しないと出来ない場合が多く、昭和56年以前に建てられた建物となると、全体にわたって解体して筋交い等の補強や金物をいれる、基礎を補強す