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信正寺 庫裏改築工事

2023年 10月竣工

建設地   秋田県大館市

改築床面積   255.71m2

構造    木造軸組 平家建

​耐震等級 2

設計監理  アトリエ105

施工    白川建設株式会社

 昭和初期に建てられたと思われる本堂とそれに続く昭和中頃に建てられた庫裏、さらにその奥に平成4年に建てられた庫裏が続き、その中間にある昭和中頃に建てられた庫裏の改築工事です。

 100年持つような建物で既存本堂にあう和風建築であることが施主の要望として示され、100年はともかく長く持つ建物とはと考えた時に本堂の軒の出が1間(1.8m)ほどありそれが100年近く持っている一つの理由だろうと考え、今回の庫裏では軒を1.35m出し、雨や雪にやられやすい地面近くの外壁を木の下見板にして、将来的にも取り替えやすいようにしました。さらに建物中央部に並ぶ周囲が建具だらけで壁がない和室3室は、柱サイズを5寸角としています。

​積雪の多いこの地で軒の出を大きくするために伝統建築に見られる出し桁を採用し、垂木を見せて和風を表現しつつ軒先先端から下げたところまでとして雨、雪からの劣化を防ぐ工夫をしています。また屋根そのものを薄くして現代的なデザインも取り入れています。

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