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以前のブログ「ソファに座って」の過去の記事はこちらをご覧ください「ソファに座って


先日東京へ行った折、浅草近くの「すみだ北斎美術館」へ行ってきました。設計は世界的建築家、妹島和世さんです。外観は鈍い光を放つアルミパネルで覆われたマッスに建物が切れてしまいそうな鋭い切れ込みが入る斬新な建物です。その鋭い切れ込みが建物の入り口になっていて、どの面にもつながっていて、だからどの面からも入れるのが売りのようです。内部は1階がエントランスホールとミュージアムショップ、そして外部からの通路で別れて図書館や講座室となっていて、展示室は3、4階で、エレベーターで上がります。外から見ると開口部らしきものは見えませんが、切れ込みが開口部になっていて、展示室前のホールは意外にも明流さがあり、この辺りうまいなあと思います。

北斎の展示では企画展で「華やぐ江戸の女たち」をやっていて北斎他の同時代の絵師による女性を描いた浮世絵などを見てきました。常設展では北斎といえばの富嶽三十六景の赤い富士(凱風快晴)や赤銅色の富士に赤い稲妻が走る(山下白雨)なども展示していて、超カッコイイ。極め付けのデザイン力というか、江戸時代これだけ斬新な絵で庶民に受け入れられた、ということは江戸の庶民に見る目があったということでしょうか。

なので、美術館も負けないぐらい斬新なものでイイのではないかと思いました。

ただ、美術館のHPの建物のコンセプトとしてアルミの外壁に下町の風景が柔らかく映り込み、周辺地域の風景に溶け込むとありますが、周辺に下町の風景などないし、柔らかく写り込まないし、風景に溶け込むどころか突出しているのは明らかで、なにも無理にそんなこびた文句かかなくてもと思ったりしました。



浅草の仲見世近くで大館曲げわっぱのメーカー「柴田慶信商店」の店舗を見つけました。東京にも店を出していることを知らず、ちょっと驚きました。

また翌日は東京駅の隣のKITTEのグッドデザインを扱う店舗でも、柴田慶信商店や大館工芸社や栗久さんの曲げわっぱがいくつも置いてあって、多くの人が手に取ったりして見入っていたのを見ました。

なんだか、同じ大館の人間として嬉しい気持ちになりました。



16日から東京で行われた建築士会の全国まちづくり委員長会議へ出席してきました。例年この時期に行われ、全国の建築士会から100名ほど集まって、事例発表を聞いたりワークショップでまちづくりについて考えたりします。今回で3回目の出席なので、知った顔も増え、楽しくそして真面目に参加してきました。内容はヘビーなので結構頭が疲れます。


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