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以前のブログ「ソファに座って」の過去の記事はこちらをご覧ください「ソファに座って


大館北秋田建築士会では4月17日、大館市御成町の「御成座」において建築ドキュメンタリー映画「だれも知らない建築の話」を上映します。

上映時間

1回目 午前 10時30分~

2回目 午後 1時30分~

3回目 午後 3時15分~

出演 安藤忠雄、磯崎新、伊東豊雄、ピーター・アイゼンマン、チャールズ・ジェンクス、レム・コールハス

鑑賞チケット 一般 1,200円 大学生以下 無料 建築士会会員、建築事務所協会会員は無料

鑑賞チケット当日券は 御成座にて、その他下記にお問い合わせください。

お問い合わせは0186-42-2065 石川建築 または当アトリエ105 鳥潟0186-43-5065 まで

大館に50年以上前からある昭和の建築「御成座」見るよい機会でもありますので、ぜひ来てみてください。



2月17日に受けた前先生のセミナーでは現状の国の政策としてZEH(ゼロエネルギーハウス)を推進しているが、ZEHになるためには太陽光発電パネル(PV)を乗っけてちょっと省エネのエアコンなどを使えば、断熱気密性能はかなり低くても(次世代基準程度)なってしまうとの指摘がありました。

次世代基準という言葉自体もまるで次の世代の基準なのですばらしい断熱性能と思われがちですが、実際にはかなり低い基準であり、それで造ってしまえばZEHであっても寒い家が出来かねないものです。

さらにゼロエネルギーハウスなどと言葉だけ聞くとエネルギーを全く使わずに生活出来るというイメージももたれそうですが、これもそうではありません。おおきなPVを乗っけて電気(エネルギー)を作り出せるのでその分をマイナスに出来るので基準上はZEHになるという話ですが、もともとの断熱の躯体性能が低ければ冬には暖房ガンガン、夏には冷房ガンガンつけなければ生活出来ないものになってしまいます。

前先生のお話は様々なシミュレーションデータや実際の測定データを用いた具体的な話で大変参考になりました。

セミナーの話は時間が全く足りなくて、超急足の話でしたが、もっとじっくり聞きたかったしセミナーで用いたスライドも興味深いものばかりで欲しいところですが、データをもらえるはずもないので残念です。

でも先生の書いた「エコハウスのウソ 補増改訂版」にほとんどのことが書いてありますし、一般向けではありませんが「HEAT20 設計ガイドブック」も参考になります。

私たち新住協会員は常にQ1住宅をローコストに造って全国に普及させるよう鎌田先生から檄を飛ばされていますが、その根底にあるのが上記に書いたことで、とにかくしっかりした断熱気密住宅を当たり前に造れなければならないと思いました。



2月17日(水)秋田市で「これからの環境建築を考えるセミナー&トーク」というセミナーがあります。

講師に「エコハウスのウソ」を出版された東大准教授の前真之先生による「新エコハウスのウソ」セミナーと前先生と西方設計の西方さん、札幌の建築家 山本亜耕さんともるくす建築社の佐藤さんによるクロストーク、それと東北電力による新しい電気メニューサービスの説明があります。

締め切りは過ぎてますが、行ってみれば入場できないということはないと思いますので、興味がある方はどうぞ。


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