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ZEHビルダー


平成28年度のネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)支援事業の一般公募が4月28日より始まっています。

ZEHの交付条件を満たす住宅を建てると国からの補助金が125万円ありますので応募してください、というのがこの一般公募です。

そもそもネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)とはなんぞやということでが、超簡単に言い切ってしまうと、生活すると必ず電気やガスなどでエネルギーを使用しますが、このエネルギーを計算上ほぼゼロとする住宅のことです。あくまで計算上ですが、当然全て出て行くだけのものばかりなので、それだけではエネルギーがゼロになるはずもないので、太陽光発電を乗せて補うことが前提となります。また、寒冷地では暖房に使用するエネルギーがものすごく必要なので、そこを減らすために断熱性を高くすることも必須となります。

つまり、太陽光を乗っけたり断熱の基本性能を高めるために、住宅建設にかかる費用は一般的なものより相当多くなってしまうが、地球温暖化等に対処するため国としてはどんどん造って欲しい、なので補助金を出しましょう ということなのでしょう。

ですが応募要項を見ると、交付要件の中に「申請する住宅は登録されたZEHビルダーが設計、建築または販売を行うこととあります。そして、ZEHビルダーに登録するための基準は2020年までに自社が受注する住宅の50%以上をZEHとすることとなっています。

はたして、ここ大館のような積雪寒冷地でZEHビルダーに登録できる設計事務所や工務店があるのでしょうか。

積雪寒冷地では高いお金を払って太陽光発電パネルを乗せても冬はほとんど使い物にならないので、受注する住宅の半分に乗せるなんてちょっと考えられません。

これから住宅を建てようと考えている方で、地球環境にも配慮した住宅を建てたいと思った方で折角あるのだから補助金をと思った方は大手ハウスメーカーなどに頼らざるを得ない状況を作り出しています。

つまり、国が陰ながら大手ハウスメーカーを応援しているように感じるのは私だけでしょうか。

写真は秋田市東通りの家。ZEHなみの住宅。補助金なし


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