どんな制度?・・・制度の概要
長期優良住宅とは、快適に生活できて、長く使える建物であると、お役所に認定された住宅のことです。
認定されるには、耐震性を上げたり、断熱性を上げたり等、手間もお金もそれなりにかかることになります。
しかし、この長期優良住宅の認定を受ければ、住宅ローン減税、固定資産の減税などのメリットがあります。
ですので、これらの補助を利用して、長く快適に暮らせる住宅を建てる制度であると理解していただけたらいいと思います。
どんなメリットがあるか・・・税制優遇と補助金
長期優良住宅の認定を受けると、以下のメリットがあります。
・住宅ローン減税 ・フラット35による金利の固定 ・所得税の減税(投資型)
・固定資産税の減税 ・補助金
住宅ローン減税について
住宅ローンを組んで家を建てる場合の税制優遇です。
入居から10年間、年末におけるローンの残高の1%が、所得税から控除されるというものです。
所得税から控除して残金が発生した場合、住民税も控除されます。
ただし、住宅ローン減税自体は、長期優良住宅に限らず、一般の仕様の住宅でも同様に受けることができます。
どちらもローンの残高1%の控除が10年間受けられるという点は変わりません。
長期優良住宅にすると何が違うかというと、ローンの控除対象となる額の最大値が変わります。
平成28年2月現在の、控除対象となるローンの借入限度額と、最大控除額を以下に示します。
・一般の仕様の住宅 : 控除対象借入限度額 4000万円 最大控除額 400万円
・長期優良住宅 : 控除対象借入限度額 5000万円 最大控除額 500万円
よって、例えば3000万円のローンを組んで住宅を建てた場合、一般仕様であっても長期優良住宅であっても、控除額は変わらないことになります。
なので、住宅ローン減税では、長期優良住宅のメリットがない場合もあります。
また、この優遇を受けるには、所得が3000万以下であるなど、一定の条件もあります。
フラット35による金利の固定について
こちらも住宅ローンを組んだ場合の金利の優遇措置です。
フラット35は、様々な条件を満たせば、ローン金利が35年間固定になるものです。
長期優良住宅の認定を受けると、フラット35の技術基準を満たすことに加え、さらに金利の優遇が受けられるフラット35Sの技術基準も満たすことになります。
長期のローンを組まれる方にとっては、メリットを得られる制度です。
投資型の所得税の減税について
・・・編集中です・・・
固定資産税の減税について
・・・編集中です・・・
補助金について
かなり限られた条件ですが、補助金も出ます。
地域型グリーン化事業という、国の取り組みに参加している、設計者や工務店などで作るグループで住宅を建設した場合のみ、補助金が支給されます。
この補助金の額については、出所が国の補助金事業であり、国の予算の割り振りに左右されてしまうため、時期によって変動します。
参考までに、平成28年2月現在の最高限度額は150万円です。