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以前のブログ「ソファに座って」の過去の記事はこちらをご覧ください「ソファに座って


2月17日に受けた前先生のセミナーでは現状の国の政策としてZEH(ゼロエネルギーハウス)を推進しているが、ZEHになるためには太陽光発電パネル(PV)を乗っけてちょっと省エネのエアコンなどを使えば、断熱気密性能はかなり低くても(次世代基準程度)なってしまうとの指摘がありました。

次世代基準という言葉自体もまるで次の世代の基準なのですばらしい断熱性能と思われがちですが、実際にはかなり低い基準であり、それで造ってしまえばZEHであっても寒い家が出来かねないものです。

さらにゼロエネルギーハウスなどと言葉だけ聞くとエネルギーを全く使わずに生活出来るというイメージももたれそうですが、これもそうではありません。おおきなPVを乗っけて電気(エネルギー)を作り出せるのでその分をマイナスに出来るので基準上はZEHになるという話ですが、もともとの断熱の躯体性能が低ければ冬には暖房ガンガン、夏には冷房ガンガンつけなければ生活出来ないものになってしまいます。

前先生のお話は様々なシミュレーションデータや実際の測定データを用いた具体的な話で大変参考になりました。

セミナーの話は時間が全く足りなくて、超急足の話でしたが、もっとじっくり聞きたかったしセミナーで用いたスライドも興味深いものばかりで欲しいところですが、データをもらえるはずもないので残念です。

でも先生の書いた「エコハウスのウソ 補増改訂版」にほとんどのことが書いてありますし、一般向けではありませんが「HEAT20 設計ガイドブック」も参考になります。

私たち新住協会員は常にQ1住宅をローコストに造って全国に普及させるよう鎌田先生から檄を飛ばされていますが、その根底にあるのが上記に書いたことで、とにかくしっかりした断熱気密住宅を当たり前に造れなければならないと思いました。



2月17日(水)秋田市で「これからの環境建築を考えるセミナー&トーク」というセミナーがあります。

講師に「エコハウスのウソ」を出版された東大准教授の前真之先生による「新エコハウスのウソ」セミナーと前先生と西方設計の西方さん、札幌の建築家 山本亜耕さんともるくす建築社の佐藤さんによるクロストーク、それと東北電力による新しい電気メニューサービスの説明があります。

締め切りは過ぎてますが、行ってみれば入場できないということはないと思いますので、興味がある方はどうぞ。



関東などではジグザグ天気などと冬の天気に右往左往しているようですが、ここ大館はこのところまったく雪が降らず、気温は夜間から朝にかけては例年に近いマイナス6〜マイナス7℃前後ですが、日中はいい天気でまるで3月のようです。

我が家の中から南側の雑木林が見えます。日差しも室内の奥まで入ってきます。

木々もまるでもうすぐ芽吹きそうな気配です。

実際にはまだまだ寒さがつづくのでしょうが。


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